2.アンケート集計結果(1)

1.運転中における眠気の体験
調査では,これまでに運転中に眠気を体験したことがあれば,その時間帯とともに主としてそれが運転開始からどのくらいの時間が経過した頃であったか,について回答を求めた。
(1) 眠気の発生時間帯
人間は,昼夜の周期に合わせて眠りと目覚めを繰り返しており,この周期を既日リズムあるいはサーカディアン・リズムと呼んでいる。

橋本(1973)
はフリッカー値の変動からみた既日リズムは,高速道路での居眠り事故や鉄道での信号違反事故が発生した時刻別分布と逆相関を示すことを報告している。すなわち,深夜から早朝にかけての時間帯と15時前後の時間帯に覚醒レベルが低下し,眠気を感じることが多く,そうした時間帯に事故が発生し易いことを示している。

このように,昼と夜とでは運転の生理的負度が当然違ってくるため,塚本ら(1994)は各種現場調査で得られたデータを基に正準相関分析によって,3時間ごとの時間帯に分割し,生理的活動の既日リズムを考慮した重みづけを提案している。

そこで,眠気の発生時間帯を問う設問では,この重み付けの時刻区分に従って,最大2つまで選択可能という条件の下で回答を求めた。

結果は,眠気を体験し易い時間帯として心身機能の既日リズムを反映して,深夜・早朝の時間帯が多く選択され,「1:00~4:00」が459件と最も多く,以下,「4:00~7:00」が383件,「13:00~16:00」が253件の順番で選択された。
(2) 運転開始時からの眠気発現の時間
次に,運転開始後どのくらいの時間が経過した頃に眠気を体験し易いかについて回答を求めた。

結果は,「60~90分以内」および「30分~60分以内」の選択が,それぞれ309件,283件とほぼ同数程度おり,両者を合わせると約7割近くの回答者が,30分ないし1時間程度が経過した時分に眠気を体験することが多いと回答している。

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